動画を大人数に配る。地方のご家族に渡す。結婚式でプロジェクターで映す。DVDってまだまだ作る機会がありますよね。せっかく作るなら、なるべく高画質、きれいなDVDを作りたいですよね。
そんなDVD作成のポイントと、実際の作成の流れをご紹介します!
【Menu】
・1.DVDはBlu-rayよりも画質が良くない
・2.DVDのメディアはしっかりしたところを選ぼう
・3.編集する前にプロジェクト設定しておこう
・4.実際の作成の仕方(VideoStudio)
・よくあるトラブルの対処方法
(読みたいところまでスクロールで飛ばしてください)
1 DVDはBlu-rayよりも画質は良くない
DVD-Videoで作成できる画面のサイズは横720、縦480というサイズが限界です。市販されている映画のDVDも全部これです。Blu-rayやカメラ、テレビでも登場した「4K」と比べるとすごい違い!
なので、「なるべく高画質で記録しておきたい」場合は、Blu-rayの環境を整えた方が良いでしょうし、元データや4KのデータとしてHDDやcloudに保存しておくのもよい方法でしょう。DVDって10年くらいたつとデータ読み込めなくなりますし。
2 ちゃんとしたメディアをつかおう
誰かにプレゼントする、または大事なときのメディアはしっかり選びたいですね。百円均一のものではなく、家電量販店やネットショップで調べて購入してもよいでしょう。
色々調べて評価の高いメディアをご紹介します。
高品質 Legend with PRO DVD-R /型番:PRD214W050/50枚スピンドル/ 4.7GB/インクジェットタイプワイドホワイト/16倍速対応
業務用で評判の良さそうなDVD-Rです。 |
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三菱ケミカルメディア データ用DVD-R 1回記録用 4.7GB 1-16倍速 50枚
AMAZONで評価が高い。エラー出ない人が多いですが「再生機との相性があるかも」と言う人もいます。
価格は約1400円(50枚)→1枚当たり28円。 |
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バーベイタムジャパン 三菱ケミカルメディア Verbatim 1回録画用DVD-R(CPRM) VHR12JP10V1
価格ドットコムでも上位ランキング入りしていて、評判もよい。 |
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3 編集する前にプロジェクトの設定をしておこう
動画編集ソフトなどで作る前に、DVDの設定をしっかりしておきましょう。式場などで再生する場合は、「4:3」なのか、「16:9」なのかを聞いておきましょう。
操作方法はソフトウェアによって違いますが、ここではメジャーなソフトウェア「Corel VideoStudio」でご紹介します。
①[設定]>[プロジェクトのプロパティ]を選択します。
②[プロジェクトの形式]でDVDを選択すると、16:9か4:3を選ぶことができます。これをしておかないと、作成後に変更することで「文字がずれる」「黒枠がつく」などのトラブルが起きます。
4 実際にDVDを作ってみよう
【STEP1】無圧縮のAVIを作成します。
(MPEG2のフルハイビジョンを作成しても良いでしょう)
①[完了]>[コンピュータ]>[AVI] をクリック。プロファイルで「DV(720×480,16:9,60i)」を選択します。その後「+」(カスタムプロファイルを作成)をクリックします。
②「プロファイル名」は、わかりやすい名前を設定しましょう。
③上部の[AVI]タブをクリック、圧縮を「なし」に設定します。
④[全般]タブをクリックして、フレームタイプを「フレームベース」にし、フレームサイズは標準から[1920×1080]を選択します。[OK]をクリックします。
⑤すると、[AVI]のプロファイルに、先ほど設定したものが表示されるようになりました。今後はこれを選べばよいです。[開始]をクリックしてファイルを作成します。(時間がかかるので放置します)
※開始をクリックする前に、プロジェクトの保存をオススメします。
※AVIファイルはかなり巨大なファイルになります。空き容量を十分に用意しましょう。用意できない、また出力したときに画像がずれるなどがあれば、MPEG2のハイビジョンで出力してみることをオススメします。設定は最後の方に追記します。
【STEP2】DVD用のMPEG2に変換します。
①[ファイル]>[新規プロジェクト]をクリックします。プロジェクトを保存してなかったときは上書き保存しましょう。
②先ほど作成したAVIファイルをタイムラインに載せます。
③[完了]タブをクリックし、今度は[MPEG2]をクリックします。プロファイルでは[MPEG-2(720×480,16:9,30p,8Mbps)を選択します。これも「+」(カスタムプロファイルを作成)をクリックします。
②「プロファイル名」に、わかりやすい名前を設定しましょう。
③上部の[全般]タブをクリック、フレームタイプを「フレームベース」に設定します。
④「オーディオ設定」でビットレートを192または256に設定。
その後、「2-pass エンコード」にチェックを入れ、ビデオデータレートを「9800」に変更し、速度<>品質の数値を100にし、OKをクリック。
⑤[開始]をクリックして変換を行います。
【STEP3】DVD用のイメージファイルを作成します。
①[ファイル]>[新規プロジェクト]をクリックします。
②[完了]>[ディスク]>[DVD]をクリックします。
③オーサリング機能(MovieWriterエンジン)が立ち上がるので、先ほど作成したMPEG2のデータを、画像の様に、画面下部にドラッグ&ドロップします。
④もしメニュー画面がいらなければ、[メニューを作成]のチェックを外します(画像の赤枠)。
[プロジェクトの設定](画像の緑枠)を開き、[MPEG設定に準拠したクリップは再エンコードしない]にチェックが入っていることを確認し、[OK]をクリックします。
【POINT1】気になるようなら、フィールドタイプをここでも「フィールドなし」にしておくとよいでしょう。
【POINT2】「一回再生したら、止まってほしいんだけど!」という人は、「ナビゲーションコントロール」で「再生が終了したら自動的に繰り返す」のチェックを外すとよいでしょう。
⑤ウィンドウ右下にある[次へ]をクリックします。プレビュー画面も[次へ]をクリックします。
⑥DVDの作成画面です。「ディスクラベル」(A)に日付や名前など、DVDドライブに入れたときに表示されるタイトルを設定します。「ディスクへの書き込み」(B)のチェックをはずし,
矢印(C)クリックして詳細を表示し、「ハードディスクへのイメージファイルの作成(D)をクリックしてチェックを入れて「書き込み」をクリックします。
【STEP4】実際にDVDを作成します。
①ファイルが完成したら、ウィンドウを閉じ、VideoStudioの画面で[ツール]>[イメージファイルから書き込む]をクリックします。
②「ソースイメージファイル」のフォルダマークをクリックし、isoという拡張子のファイルを選択します。そのまま[コピー開始]をクリックして作成してもよいですし、そのアイコンの右側にある矢印をクリックしてコピー枚数や速度を指定することもできます。
よくあるトラブルの対処法
【1】AVIの保存ができなかった。
「AVIに保存しようとしたが空き容量が足りなかった。」「書き出せたが、オーバーレイや文字などがずれてしまった。」という時は、少し画質が落ちるかもしれませんですが、MPEG2で保存しましょう。
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①完了>MPEG2>プロファイルで「MPEG2(1920×1080,30P,25MBps)」を選択。
②隣の+ボタン「カスタムプロファイルを作成」をクリック。
③プロファイル名は自由にわかりやすいものに。
④「圧縮」タブで「品質」を100に。2-Passエンコードにチェック、ビデオデータレートを60000を入力。>OKをクリック。
⑤変換。
⑥新規プロジェクトを作成、完了>ディスク>DVD
⑦先ほど出力したファイルを読み込む。
⑧方法1の手順を踏んで作成する。
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【2】上記を試してみたがDVDがうまく作れない
そんな時は、VideoStudioについている別のオーサリングソフト「MyDVD」を試してみましょう。
【POINT】MyDVDは細かい設定ができない、本当に初心者向けのオーサリングソフトです。メニュー画面のないDVDは作成できません。
①Windowsボタンをクリックして、Corel VideoStuioの個所を確認すると「VideoStudio MyDVD」が入っています。
②新規プロジェクトの「DVD」を選択します。
③プロジェクトの名前を設定してOKをクリックします。
④好きなテーマを選択し、「ムービーをここにドラッグ」という箇所に動画をドラッグ&ドロップし、画面右下の赤いマークをクリックします。
⑤詳細モードでは、チャプター設定などが可能です。