市販されている動画編集ソフトの、使いやすさや機能別でランキングを作成しました!
比較しながらご自身にあったソフトを選んでみてください!
初心者向け総合ランキング
1位:Corel VideoStudio Pro / Ultimate
編集しやすさ:★★★★★
変換スピード:★★★★
書籍・情報量:★★★★
動作の軽さ :★★★
コスパ :★★★★
機能の多さ :★★★★
テキスト機能:★★★★
おしゃれ効果:★★★★ |
台湾Uleadが開発し、加コーレルが発売している動画編集ソフト。Pro版は基本を抑えたスタンダードタイプ。日本国内ユーザーが多いのが特徴。
【ここがGood!】
・動画編集の基本操作が同価格帯の中で一番簡単。
・画面録画機能あり
・Youtuberにうれしい著作権フリーBGM、効果音搭載。
・Blu-rayのライティングをしたい人はプラグインを追加購入するタイプでその分安い。(900円)
【ここがBad】
・対応OSはWindows OS 64bitのみ。32bit OSは対象外。
・Blu-rayを使う人は導入がちょっと手間。
【Ultimate版だと】
・手振れ補正機能、カラーグレーディング機能など映像効果が盛りだくさん
・マスククリエーターで映像のくりぬきがより簡単に可能。 |
2位:CyberLink PowerDirector Ultra / Ultimate
編集しやすさ:★★★★
変換スピード:★★★★★
書籍・情報量:★★
動作の軽さ :★★★
コスパ :★★★★
機能の多さ :★★★★
テキスト機能:★★★★
おしゃれ効果:★★★★ |
台湾CyberLinkが開発、販売している、動画編集ソフト。
Ultra版は基本を抑えたスタンダードタイプ。
【ここがGood!】
・パーティクルフィルター搭載でエフェクトの幅が広がる
・360度カメラのブレ補正機能搭載
・画面録画機能あり
【ここがBad】
・タイムラインの操作性が少し独特で面倒
・タイトルを入力するときにいちいち別画面
・自動BGM作成機能がない(市販曲を短くする機能を搭載)
【Uitimate】
・マスクエディターでマスクの変形ができる
・AudioDirector(音声波形編集ソフト)
・Color Director(色味調整ソフト)
・その他映像フィルターも追加される。 |
3位:Adobe Premiere Elements
編集しやすさ:★★★
変換スピード:★★★★
書籍・情報量:★★★★
動作の軽さ :★★
コスパ :★★★★
機能の多さ :★★★
テキスト機能:★★★
おしゃれ効果:★★★ |
画像編集ソフトのPhotoshopで有名なAdobeの発売している動画編集ソフト。
上位版の「Premiere Pro」と同じようなタイムライン(編集画面)は、本格的で細かいな動画編集を行いたい人に向いています。
文字(タイトル)やその背景のデザインが豊富で切り替えやすい点、タイムラインは映像・音声併せて100まで扱える点が良いです。 |
4位:Pinnacle Studio
編集しやすさ:★★★
変換スピード:★★★
書籍・情報量:★
動作の軽さ :★
コスパ :★★
機能の多さ :★★★★★
テキスト機能:★★★★
おしゃれ効果:★★★ |
北米1位の売り上げを誇る、動画編集ソフトウェア。国内外のプロが使っている「Avid」がかつて開発していたのものを、加コーレルが買収して開発・販売が続けられています。
システムの多機能さは折り紙付き。上位版では映像トラックの制限が無かったり、360度カメラの対応がより強化されています。
日本でのシェアはそんなに高くないですが、搭載されているフィルターは高品質なものが多いです。 |
5位:MAGIX MovieStudio
編集しやすさ:★★★
変換スピード:★★★
書籍・情報量:★
動作の軽さ :★★★★
コスパ :★★★
機能の多さ :★★
テキスト機能:★★
おしゃれ効果:★★ |
米sony開発、独MAGIXより発売されている音楽編集ソフト「MovieStudio(Acid)」を元に作成された動画編集ソフト。
他のソフトに比べてパソコンへの負荷が少なく、低スペックPCでも動きやすいのが特徴。音楽編集ソフト(DTM)を触ったことがある人には、なじみやすいインターフェイスですが、動画編集が初めての人からすると、とっつきにくさが目立つ。 |
6位:Wondershare Filmora
編集しやすさ:★★
変換スピード:★★★
書籍・情報量:★
動作の軽さ :★★
コスパ :★★
機能の多さ :★★★
テキスト機能:★★★
おしゃれ効果:★★★★★ |
中(深セン)で開発、発売されている、おしゃれなフィルターが特徴の動画編集ソフトです。かつて「動画編集プロ」という名前で発売されていましたが、その時期は正直パっとしていませんでした。
インスタグラムのようなおしゃれなカラーフィルターを手軽に適用できたり、かっこよいテキストアニメーションを適用することができます。テキストを自分なりに細かく設定しようとするとちょっとやりづらい印象がありましたので、テンプレートで作りたいに人には良いかも。 |
【1】ソフトウェアの略称はそれぞれ以下のとおりです。
VideoStudio(VS)、PowerDirector(PD)、Premiere Elements(PE)、PinnacleStudio(PS)、MovieStudio(MS)、Filmora(Fi)、Aviutl(AV)、Shotcut(SC)
【2】1つのソフトウェアで複数の価格帯に分けられている場合がありますので、その場合は次のような略称を使っています。
Pro→P、Ultimate→Ul、Standard→S、Ultra→U1、Ultimate→U2、無印→無
機能名 |
VS |
PD |
PE |
PS |
MS
|
Fi |
AV |
SC |
価格帯別
グレード
|
Pro
Ultimate |
Standard
Ultra
Ultimate |
|
Standard
Plus
Ultimate |
|
無印
Pro |
|
|
トラック数 |
映像50
文字2
音8
|
映像100
音100 |
映像・音
合計100 |
S→6
Pl→24
U→無制限 |
無制限 |
無→100
P→無制限
|
無制限 |
20以上 |
モーション
トラッキング |
○ |
Ultra
Ultimate |
○ |
○ |
○ |
Pro |
Motion
Tracking
MK-Ⅱ
で対応
|
☓ |
カラー
グレーディング |
Ultimate |
○ |
☓ |
Ultimate |
☓ |
Pro |
☓ |
LUTファイル
が読み込める |
クリップの
グループ化 |
○ |
△ |
☓ |
○ |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
ネスト化 |
○ |
○ |
☓ |
○ |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
エフェクト数 |
S→480
P→1,500
U→2,000 |
未公表 |
未公表 |
S→1,500
P→1,800
U→2,000 |
未公表 |
332 |
55以上 |
78以上 |
360度カメラ
アクションカメラ |
○ |
○ |
○ |
Ultiamte
で対応 |
○ |
Proで
対応 |
☓ |
☓ |
Blu-ray作成 |
プラグイン
(900円)
で対応 |
○ |
☓ |
プラグイン
(900円)
で対応 |
○ |
☓ |
☓ |
☓ |
DVD作成までの
流れのわかりやすさ |
◎ |
○ |
△ |
○ |
△ |
X |
X |
X |
初心者でも
操作できるか |
◎ |
○ |
△ |
○ |
△ |
○ |
X |
△ |
他人との
プロジェクトファイルの
共有のしやすさ |
○ |
○ |
△ |
○ |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
ライブラリの
使いやすさ |
○ |
○ |
△ |
◎ |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
画像や動画への
動きのつけやすさ |
◎ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
☓ |
☓ |
3Dタイトル |
Ultiamte |
☓ |
☓ |
○ |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
パソコン画面録画 |
◎ |
○ |
☓ |
◎ |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
タイトル専用
フィルター |
△
映像効果
適用可 |
○ |
☓ |
△
映像効果
適用可 |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
変換速度 |
普通 |
速い |
普通 |
普通 |
普通 |
普通 |
設定よる
(難) |
遅い |
画像加工ソフト
との連携 |
◎
Paintshop
Pro |
△
Photo
Director |
△
Photoshop
Elements |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
テキストの
入れやすさ |
◎ |
△ |
△ |
○ |
○ |
○ |
△ |
☓ |
縦書き対応 |
○ |
○ |
|
○ |
|
|
|
☓ |
テキスト
グラデーション
カラー |
Ultimate |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
☓ |
☓ |
マスク |
静止画
ビデオ
テキスト
Ultimateは
マスク
クリエーター |
静止画
テキスト
ブラシ
マスクデ
ザイナー |
16点
ガベージ
マスク
△ |
○ |
○ |
○ |
☓ |
△ |
こちらの比較表は、当サイト調べです。詳細については各ソフトウェアに問い合わせください。
また、内容については一切保証しません。
★☆★それぞれの機能の比較★☆★
編集時の動作の軽さ
【1】MovieStudio
【2】Filmora
【3】PowerDirector
【4】VideoStudio
【5】Premiere Elemetns
【6】Pinnacle studio
動画編集は、性能の良いパソコンが必要です。各ソフトの「必要動作環境」にあったパソコンでないとインストールすらできない場合があります。
動作環境を満たしていても、いろんな操作をするときにもたついたり、時間がかかることもあります。
MovieStudioは元々音楽編集ソフトなので素材の扱いが他のソフトに比べて特殊なため、動作が比較的軽快です。VideoStudioはプロキシファイル、PowerDirectorはシャドーファイルという『ハイビジョン用中間ファイル』を作成すれば、ハイビジョン動画や4K動画をノートPCで扱っても、ある程度編集できます。
Premiere ElementsとPinnacle Studioは多機能な分、PCスペックへの負荷が高く、動作が重くなる傾向があります。
ファイル変換の速さ
【1】PowerDirector
【2】VideoStudio
【3】Premiere Elements
【4】MovieStudio
【5】Filmora
ファイルの出力速度は「扱う素材の画質、ファイルサイズ」と、「出力したいファイル形式」、パソコンのスペック(処理能力)によって左右されます。
低スペックPCでの計測結果です。
CPU:Core i3-2100 3.10GHz(4 CPUs)
メモリ:2048MB RAM
グラフィック:Intel HD Graphics Family 785MB |
使用した動画ファイル(フルハイビジョンAVCHDの1分30秒)
●VideoStudioの変換スピード(ハードウェアアクセラレータオフ状態)
AVCHD→AVCHDのスマートレンダリング 16.3秒
AVCHD→DVD(16:9) 48.5秒
AVCHD→DVD(16:9)フィルター(ズーム)適用 1分05.2秒
AVCHD→DVD(16:9)フィルター(歪み)適用 1分24秒
●PowerDirector(無料体験版)
AVCHD→AVCHD 5分17秒
AVCHD→DVD(16:9) 1分24.6秒
AVCHD→DVD(16:9)フィルター(歪み)適用 2分7秒
ハイスペックだとまた違うと思うのですが、Core i3シリーズの場合はこのようになりました。VideoStudioはスマートレンダリングの項目が選びやすく、うまく発動すればすんなりと部分出力、簡単結合が可能なので便利に感じました。ただし、VideoStudioでハードウェアアクセラレータを使用すると、変換してまもなく落ちたため、環境によってはハードウェアアクセラレータを使用しないほうが良いのではないでしょうか。
ファイル対応の広さ(ビデオカメラ重視)
※これはランキングというより特徴です。
・PowerDirector→MKV、FLVの入力、360度映像・VR映像、 120/240 fpsにも対応。
・VideoStudio→360度映像・VR映像120/240 fpsにも対応。一眼レフカメラの写真を使ったタイムラプス(コマドリ)やスライドショーも対応。アルファチャンネル付きMOVファイルの作成が可能。
・PinnacleStudioは上位版であれば XAVC S や360度ビデオ入出力などが強化されています。
・MovieStudioは元々米Sony が作成しているだけあって、Sony製のビデオ・一眼カメラとの親和性が高い。(例えば3Dカメラなど)
・Premiere Elementsはそつなく標準的なファイルに対応している、と言った感じです。
操作・編集のしやすさ
【1】VideoStudio
【2】PowerDirector
【3】Premiere Elements
【4】MovieStudio
・VideoStudioはさすが初心者向けソフトのシェア1位。全体的な操作性に優れています。例えば「カット編集」「動画へのズーム」「動画を1画面に複数並べる」なども他のソフトにくらべ、わかりやすい構造になっています。
・PowerDirectorも基本のカット編集は可能です。動画のズームもできますが、タイムラインの操作はわかりずらさが目立ちます。慣れると楽。
・Premiere Elementsは2つの編集モードがあります。極端に簡単な(iMovieのような画面)で編集するか、細かい編集するモードにするかですが、どちらも極端にできない、出来ることが多すぎる印象です。ズームなどはちょっとやりにくく感じました。
・MovieStudioはカットの仕方が特殊です。キーボードのショートカットを覚えなければならないのがちょっと面倒です。ズームなどはPremiere Elementsよりも操作しやすく感じましたが、ズームをした時カクついていたので、コレは環境のせい??
文字の入れやすさ・テキスト能力
【1】VideoStudio
【2】Premiere Elements
【3】PowerDirector
【4】Pinnaclestudio
【5】MovieStudio
【6】Filmora
・VideoStudioは動きのバリエーションも多く、映像効果を文字に適用できるので表現が広がります。長文を入力するとき(1000文字以上とか)読み込むのに時間がかかりがちです。
タイムライン上での複製が楽なので、説明の動画が作りやすい。
・Premiere Elements も文字色のグラデーションができるほか、文字の後ろに図形を作って配置したりできます。
・PowerDirectorは専用のエディター画面で作業を行うので、文字色のグラデーションもでき、こだわった設定が可能
・MovieStudioはテキストデザインは細かくできますが、動きが「エンドロール」ぐらいしか無いので、自分から作らなきゃいけなくて面倒です。(もしくは初心者に見つからないところに機能があるのか)
・Filmoraは、おしゃれなタイトルで映える映像を作りやすい反面、カスタマイズ性に乏しい印象です。
自動作品作成機能の手軽さ
【1】Premiere Elements
【2】VideoStudio
【3】PowerDirector
【4】MovieStudio
・Premiere Elementsはオートで作る機能が他のソフトに比べて高機能に感じました。(外人好みのものと思われるものが多い)
・VideoStudioには、3ステップで凝った映像が作れる「FastFlick」と、AIをつかって作品を自動で作る「ベストシーン」が搭載されています。
・PowerDirectorのオート作成機能は、オーバーレイをふんだんに使ったものが多く、質が高いように感じましたが、ウィザードまでの流れがよくわかりませんでした。
・MovieStudioは専用のウィザードを使用すると比較的楽に作ることが出来ましたが、機能の付け足し感がすごい。
オーバーレイの数
【1】PinnacleStudio
【2】PowerDirector
【3】Premiere Elements
【4】VideoStudio
【5】MovieStudio
オーバーレイとは「動画や画像を重ねる機能」のことで、同時にどれぐらいの数の動画や画像を重ねられるかです。重ねるとその分パソコンの動作も重くなりますし、素材も必要になるので、あんまりありすぎても意味はありません。(使用例:タイル状に20個動画を並べる)
・PinnacleStudio Ultimate(上位版)は無制限に重ねることができます。
・PowerDirectorは動画像100個、音楽100個まで同時に表示することが可能です。
・Premiere Elementsは動画像・音楽・文字あわせて99個まで同時に表示できます。
・VideoStudioは動画像(文字も可)50、文字専用2、音楽8まで同時に表示できます。数値で場所を指定できるほか、ガイドライン機能があり、クリップの整列が比較的楽にできます。
・MovieStudioは動画像(文字も可)20、音楽20まで同時に表示することができます。
フィルター(映像効果)
【1】VideoStudio Ultimate
【2】PinnacleStudio Ultimate
【3】PowerDirector Ultimate
【3】Premiere Elements
【4】VideoStudio Pro
【5】PowerDirector Ultra
【6】MovieStudio
VideoStudioのUltimate版は1万5千円以下で購入できるのに、1100ドル相当のプラグインが搭載されています。
価格(コストパフォーマンス)
【1】VideoStudio
【2】PowerDirector
【3】Premiere Elements
【4】PinnacleStudio
【5】MovieStudio
【6】Filmora
・VideoStudioは特別版などで安く提供されることも多く、またソースネクストの公式ページやCorel.comでのタイムセールで安く購入できることが多い。VideoStudioと連携がとれる画像加工ソフトPaintshop Proとのセットパッケージもでています。
・PowerDirectorは公式のサイトでの期間セールで安く購入できることが多い。
・Premiere Elementsはそんなに安くなりません。写真加工ソフトのPhotoshop Elementsとのセットパッケージがでています。
無料体験版
各ソフトウェアの無料体験版の状況をメモしてみました。
・VideoStudioの体験版は特にロゴなどが映像の上に乗ることもなく、通常の使用感を体感できます。(近年の体験版ではDVDの作成は出来ません。)
・Premiere Elementsの体験版はダウンロードがすごく面倒。再起動が必要であり、書き出し時に「体験版」とロゴが載るため、速度の計測には使えません。
・PowerDirectorは映像の上に「PowerDirector」とロゴが載るため、作品には使えませんね。(ださい...)
オススメ
【1】VideoStudio
【2】PowerDirector
【3】Premiere Elements
【4】PinnacleStudio
【5】MovieStudio
【6】Filmora
・VideoStudio→作業効率が良く、だれでも操作しやすい。
・PowerDirector→変換速度が速く、パーティクルフィルターが魅力的。
・Premiere Elements→書籍が多く出版されています。
・Pinnaclestudio→ワンランク上の機能が使える。書籍など情報が少ない。
・MovieStudio→音声ファイルの扱いがうまい。テキスト機能や面白フィルターが弱い。
・Filmora→テンプレートで満足する人ならいいのかも?インストールしても使えないことが何回かあった。
これらはあくまで管理人が感じた限りです。
是非無料体験版で使い比べてみてください。
◆Corel VideoStudio
http://www.corel.jp/videostudio/
http://www31.atwiki.jp/videostudio/
◆Magix MovieStudio
http://www.sourcenext.com/product/vegas/moviestudioplatinum/
◆CyberLink PowerDirector
http://jp.cyberlink.com/products/powerdirector/overview_ja_JP.html
◆Adobe Premiere Elements
http://www.adobe.com/jp/products/premiere-elements.html