
動画を大人数に配る。地方のご家族に渡す。結婚式でプロジェクターで映す。DVDってまだまだ作る機会がありますよね。せっかく作るなら、なるべく高画質、きれいなDVDを作りたいですよね。
そんなDVD作成のポイントと、実際の作成の流れをご紹介します!
【Menu】
- DVDは画質が良くない
- DVDのメディアはしっかりしたところを選ぼう
- 編集する前にプロジェクト設定しておこう
- 実際の作成の仕方(VideoStudio)
- よくあるトラブルの対処方法
(読みたいところまでスクロールで飛ばしてください)
1 DVDは画質が良くない
DVDは、配布するのにとても便利ではありますが、画質がそもそも良くないので、用途によってはオススメできません。
一般的なDVDプレーヤーで再生できるDVDメディアの画面サイズは、横720ピクセル、縦480ピクセルです。これに対して、最新のBlu-rayプレイヤーやスマートフォン、ビデオカメラ、テレビなどは「4K」や「8K」といった高画質に対応してきており、その差は歴然としています。
どれくらい画質が異なるのか理解しにくい方は、スマホの画面サイズを思い出してください。例えば、2010年に発売されたiPhone 4の画面解像度は縦960ピクセル、横640ピクセルです。DVDの解像度はそれよりも低いことになります。
そのため、「なるべく高画質で記録しておきたい」と考える場合は、Blu-rayの環境を整えることをお勧めします。また、録画データをHDDやOneDriveなどクラウド環境に保存しておくのも良い方法でしょう。DVDはその性質上、10年ほど経つとデータを読み込めなくなることがあります。
★Blu-rayの環境を整えるためには、以下のものが必要です。
- 性能の良いPC
- Blu-rayドライブ
- Blu-rayに対応したオーサリングソフト
★パソコンで再生するには、性能の良いPC、Blu-ray再生ソフトが必要です。テレビで観たい場合はBlu-rayプレイヤーが必要です。

2 ちゃんとしたメディアをつかおう
DVD-Rの寿命は約10年程度といわれていますが、少しでも長く大切な映像を残すためには、品質の高いDVD-Rを選ぶことが重要です。また、式場や会場など、大事な場面での再生エラーを抑える意味でも大事な場面では信頼性の高いDVD-Rメディアを利用するとよいでしょう。
百円ショップなどで購入できる安価なDVD-Rは、製造コストを抑えるために材料や製造プロセスが通常と異なることが多く、その結果、データの保存や再生に問題が発生する可能性が通常よりも高い傾向があります。
以下に、評価の高いDVD-Rメディアをご紹介します。
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三菱ケミカルメディア DHR47JPP50 (50枚)3 編集する前にプロジェクトの設定をしておこう
動画編集ソフトなどで作る前に、DVDの設定をしっかりしておきましょう。結婚式場や宴会場等で上映する場合は、プロジェクターの形が「4:3」なのか、「16:9」なのかを聞いておきましょう。(聞けば教えてもらえます)
操作方法はソフトウェアによって違いますが、ここではメジャーなソフトウェア「Corel VideoStudio」でご紹介します。
①[設定]>[プロジェクトのプロパティ]を選択します。

②[プロジェクトの形式]でDVDを選択すると、16:9か4:3を選ぶことができます。これをしておかないと、せっかく作成した映像の「文字の位置がずれる」「黒枠が周りについて小さく見える」などトラブルが起きてしまいます。
4 実際にDVDを作ってみよう
動画編集やスライドショーなどを実際に作業を終えた後からご紹介します。
実際の作り方を知りたい場合は基本的な操作方法の情報を参照してください。
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スライドショーの作り方(Youtube)・動画編集の始め方(公式:コーレルディスカバリー)【STEP1】無圧縮のAVIを作成します。
(MPEG2のフルハイビジョンを作成しても良いでしょう)
①[完了]>[コンピュータ]>[AVI] をクリック。プロファイルで「DV(720×480,16:9,60i)」を選択します。その後「+」(カスタムプロファイルを作成)をクリックします。
②「プロファイル名」は、わかりやすい名前を設定しましょう。
③上部の[AVI]タブをクリック、圧縮を「なし」に設定します。

④[全般]タブをクリックして、フレームタイプを「フレームベース」にし、フレームサイズは標準から[1920×1080]を選択します。[OK]をクリックします。

⑤すると、[AVI]のプロファイルに、先ほど設定したものが表示されるようになりました。今後はこれを選べばよいです。[開始]をクリックしてファイルを作成します。(時間がかかるので放置します)
※開始をクリックする前に、プロジェクトの保存をオススメします。
※AVIファイルはかなり巨大なファイルになります。空き容量を十分に用意しましょう。用意できない、また出力したときに画像がずれるなどがあれば、MPEG2のハイビジョンで出力してみることをオススメします。設定は最後の方に追記します。
【STEP2】DVD用のMPEG2に変換します。
①[ファイル]>[新規プロジェクト]をクリックします。プロジェクトを保存してなかったときは上書き保存しましょう。
②先ほど作成したAVIファイルをタイムラインに載せます。

③[完了]タブをクリックし、今度は[MPEG2]をクリックします。プロファイルでは[MPEG-2(720×480,16:9,30p,8Mbps)を選択します。これも「+」(カスタムプロファイルを作成)をクリックします。

②「プロファイル名」に、わかりやすい名前を設定しましょう。
③上部の[全般]タブをクリック、フレームタイプを「フレームベース」に設定します。
④「オーディオ設定」でビットレートを192または256に設定。
その後、「2-pass エンコード」にチェックを入れ、ビデオデータレートを「9800」に変更し、速度<>品質の数値を100にし、OKをクリック。
⑤[開始]をクリックして変換を行います。

【STEP3】DVD用のイメージファイルを作成します。
①[ファイル]>[新規プロジェクト]をクリックします。
②[完了]>[ディスク]>[DVD]をクリックします。
③オーサリング機能(MovieWriterエンジン)が立ち上がるので、先ほど作成したMPEG2のデータを、画像の様に、画面下部にドラッグ&ドロップします。
④もしメニュー画面がいらなければ、[メニューを作成]のチェックを外します(画像の赤枠)。
[プロジェクトの設定](画像の緑枠)を開き、[MPEG設定に準拠したクリップは再エンコードしない]にチェックが入っていることを確認し、[OK]をクリックします。

【POINT1】気になるようなら、フィールドタイプをここでも「フィールドなし」にしておくとよいでしょう。
【POINT2】「一回再生したら、止まってほしいんだけど!」という人は、「ナビゲーションコントロール」で「再生が終了したら自動的に繰り返す」のチェックを外すとよいでしょう。
⑤ウィンドウ右下にある[次へ]をクリックします。プレビュー画面も[次へ]をクリックします。

⑥DVD作成の最終画面です。
「ディスクへの書き込み」という項目の右端に「他の出力オプション」を表示したり非表示できるボタンがあるのでクリックし、オプションを表示します。

「他の出力オプション」が閉じているときは下向きになっている
⑦「ディスクラベル」に日付や名前など、DVDドライブに入れたときに表示されるタイトルを設定します。(画像は旅行記と入力してみた例、年号と行事を入力してみた例)
⑧「ディスクへの書き込み」のチェックをはずします。
⑨「ハードディスクへのイメージファイルの作成」をクリックしてチェックを入れます。どこのフォルダに保存されるかは、その右側に場所が表示されています。(下図の左矢印。この画像ではマイドキュメント→Corel VideoStudio Pro→26.0→Disc Image file フォルダに保存される表示になっている。)
⑩「書き込み」をクリックします。

⑪書き込みが終わった後、ウィンドウを閉じると「名前を付けて保存」が表示されます。メニュー画面を作りこんだなど、プロジェクトを保存しておきたい場合はファイル名に記入して「保存」をクリックします。あまり作りこんでない、今回しか使わないので保存しない場合はキャンセルをクリックします。
【STEP4】DVDメディアに書き込む
①VideoStudioの画面で[ツール]>[イメージファイルから書き込む]をクリックします。もしこの「ディスクイメージから書き込み」が表示されていない場合、「完了」ワークスペースをクリックしてから再度ツールを確認します。
②「ソースディスクイメージファイル」のフォルダマークをクリックし、isoという拡張子のファイルを選択します。
ファイルの保存場所は確認する必要があります。STEP 3-⑨のフォルダをみると、予測することができます。保存されている可能性が高い場所は次の通りです。
- マイドキュメント→Corel VideoStudio Pro→26.0→Disc Image file
- デスクトップ
- プロジェクトファイルを保存している場所
そのまま[コピー開始]をクリックすると1枚ディスクを作成できます。右となりにある「詳細設定」をクリックするとライティングの速度、コピー枚数を指定できます。

よくあるトラブルの対処法
【1】AVIの保存ができなかった。
「AVIに保存しようとしたが空き容量が足りなかった。」「書き出せたが、オーバーレイや文字などがずれてしまった。」という時は、少し画質が落ちるかもしれませんですが、MPEG2で保存しましょう。
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①完了>MPEG2>プロファイルで「MPEG2(1920×1080,30P,25MBps)」を選択。
②隣の+ボタン「カスタムプロファイルを作成」をクリック。
③プロファイル名は自由にわかりやすいものに。
④「圧縮」タブで「品質」を100に。2-Passエンコードにチェック、ビデオデータレートを60000を入力。>OKをクリック。
⑤変換。
⑥新規プロジェクトを作成、完了>ディスク>DVD
⑦先ほど出力したファイルを読み込む。
⑧方法1の手順を踏んで作成する。
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【2】上記を試してみたがDVDがうまく作れない
そんな時は、VideoStudioについている別のオーサリングソフト「MyDVD」を試してみましょう。
【POINT】MyDVDは細かい設定ができない、本当に初心者向けのオーサリングソフトです。メニュー画面のないDVDは作成できません。
①Windowsボタンをクリックして、Corel VideoStuioの個所を確認すると「VideoStudio MyDVD」が入っています。

②新規プロジェクトの「DVD」を選択します。

③プロジェクトの名前を設定してOKをクリックします。

④好きなテーマを選択し、「ムービーをここにドラッグ」という箇所に動画をドラッグ&ドロップし、画面右下の赤いマークをクリックします。

⑤詳細モードでは、チャプター設定などが可能です。
